ギター_用語集
スケール(弦長)とは
スケールとは、弦長(ナットからサドルまでの長さ)についてです。
ロング・スケールとは
ロング・スケールとは、弦長が648mmになるように作られているギターです。
ストラトキャスターに代表される長さであり、エレキギターで最も一般的なタイプです。
(通常より長いサイズというわけでは無いので注意が必要です。)
このスケールの特徴は、同じチューニングでも弦の張り(テンション)が強くなることにあります。
力強くピッキングしても弦振動が小さくので、速いピッキングがしやすいといえます。
ロングスケールのギターには、テンションを抑えるためにライトゲージ(09-42)の弦を張る場合が多いです。
ミディアム・スケールとは
ミディアム・スケールとは、弦長628mmを基本に作られているギターです。
レス・ポールに代表される長さです。
このスケールの特徴は、テンションは弱くなるので、弱い力でチョーキングやビブラートがしやすいということが挙げられます。
ミディアムスケールのギターには、テンションを挙げるためにミディアムゲージ(10-46)の弦を張る場合が多いです。
その他スケール
ショート・スケール(弦長が609mm)やバリトン・ギターと呼ばれるスーパー・ロング・スケールなどもあります。
リズムについて
スウィング(Swing)とは
スウィングとは、ジャズで用いられるハネたリズムのことです。
スウィングは「揺り動かす」という意味で、体が自然に揺れ動いてしまうリズムを指します。
スウィングのカウントは8分音符を3連符にして、3連符の1番目と3番目を弾くことになります
シャッフル(Shuffle)とは
シャッフルは、スウィングと同じくハネたリズムのことです。
ただし、シャッフルという言葉はブルースやロックなどの音楽の中で使われる用語です。
スウィングという言葉はジャズで使う用語といえます。
イーブン(Even)とは
イーブンとは、8分音符を「跳ねない」でそのまま弾くリズムのことです。
JAZZ関係用語
ツーバース、フォーバース
ジャズでは、楽器間のかけ合い演奏を行う手法が頻繁に用いられます。
その際、2小節で交代することを「ツーバース」、4小節を「フォーバース」、8小節を「エイトバース」と呼びます。
クロマチック・アプローチ・ノート
クロマチック・アプローチ・ノートとは、スケール外の音からスケール音に、半音でつなげる音使い。
経過音としてクロマチック・スケールを使う方法があります。
スケール外の音は長く伸ばすと違和感があるので短く切って使用します。
アベイラブル・ノート・スケール
使用可能(available)な音で構成されたスケールのこと。
ドミナントで、オルタード・ドミナントスケールを使うなど。
音部記号について
ト音記号は英語の「G」を図形化したものであり、五線の下から2番目の線がG音(ソ)であることを示す記号です。
ヘ音記号は英語の「F」を図形化したものであり、五線の上から2番目の線がF音(ファ)であることを示す記号です。
エフェクターのバイパス方式
トゥルーバイパスとは
トゥルーバイパスとは、エフェクターがOFFの時、擬似的に「接続していない」状態を作り出すバイパス方式です。
OFFになっているエフェクターは、ギターサウンドに影響を及ぼさない状態となります。(とはいえ、バイパス回路を通るため、音質が変化します。)
また、使用時の環境等によって、スイッチを押すとポップノイズと呼ばれる「ポン」という音が出てしまう場合があります。
バッファードバイパスとは
バッファードバイパスとは、エフェクターがOFFの時、本体に組み込まれたバッファ回路を通るバイパス方式です。
ON時とOFF時にギター信号の強さ(インピーダンス)が変わることを防ぐので、ポップノイズを抑えることができます。
ギター信号をロー・インピーダンスに変換するので、音の劣化を抑えることができます。(エフェクターを接続しない場合と比べて、大きく音質が変化します。)
インピーダンス
インピーダンス(交流抵抗)とは
インピーダンスとは、交流電流に対する抵抗を意味しています。
「電圧」は電気の圧力、「電流」は電気の流れ、「抵抗」は電流を流れにくくする力を表します。
単位はΩ(オーム)です。
ハイ・インピーダンス
ハイ・インピーダンスとは、電流に対する抵抗値が高いという意味です。
ハイインピーダンスは、微小な電流でシグナルを伝送できる、つまり少ない電流でスピーカーシステムを鳴らすことができます。
ギターから出力される電気信号はハイ・インピーダンスです。(一般的なパッシヴ・ピックアップの場合が該当します。)
ピックアップの磁石で、効率良く弦の振動を拾うためにハイ・インピーダンスは優れた回路といえます。
ただし、ハイインピーダンスはノイズに弱い欠点があります。
例えば、3メートルのシールドと、15メートルのシールドでは、音が劣化(俗に言うハイ落ち)することになります
ロー・インピーダンス
ロー・インピーダンスは、電流に対する抵抗値が低いという意味です。
ローインピーダンスはノイズに強く、音の劣化を防ぎます。
ローインピーダンス化するデメリットは、少なからず音質の変化を伴うことです。