NetBSD設定について

ここでは、インストール直後に必要となるNetBSDの設定について記述しています。

ネットワーク関連設定

名前解決

/etc/resolv.conf というファイルを作成し、編集する。

IPアドレスは,ネームサーバのIPアドレスを記述。


nameserver IPアドレス

/etc/hosts によくアクセスするホストのIPアドレスを書き込みます。


192.168.24.51 hostname+DomainName hostname

ネットワークデバイス(NIC)の設定

「dmesg」コマンドでカーネルが認識しているネットワークデバイスを確認する

(「# dmesg | less」コマンドを実行する。または、「# dmesg | grep Eth」コマンドを実行)


ネットワークデバイスが,例えば「nfe0」ならば,/etc/rc.conf に 以下を記述する。

ifconfig_nfe0="inet 11.22.33.44 netmask 255.255.255.0"


※2つ以上のネットワークデバイスを同時に使う場合は、例えば、/etc/ifconfig.fxp0, /etc/ifconfig.fxp1 に設定を書き込むやり方もある。


/etc/rc.conf の編集


実際の設定例


hostname="WireRose.lan"
dhclient=YES

ifconfig_nfe0="inet 192.168.24.52 netmask 255.255.255.0"
defaultroute=192.168.24.1
auto_ifconfig=YES

ホスト名の設定


rc_configured=YES
hostname=hostname+DomainName

ルーティングの情報

/etc/rc.conf に,ルーティングの情報を書き込みます:


defaultroute=IPアドレス
auto_ifconfig=YES

IPアドレスは、ゲートウエイの IPアドレスを記述。

再起動し,ネットワークにつながるか試みる。


/etc/rc.conf のその他の設定

以下の設定を書き込みます。


inetd=NO       # inetd を起動しない
wscons=YES     # wscons (コンソールの設定)を起動する
dhclient=YES   # DHCP のクライアントになる

デーモン(サービス)の設定手順

Telnetの利用

「/etc/inetd.conf」ファイルの編集

コメントをはずしても、「-a valid」があると利用権限が与えられない。


#telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -a valid
telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd

SSHの利用

/etc/rc.conf に以下の設定を記述。


# sshd を起動する
sshd=YES 

FTPの利用

「/etc/inetd.conf」ファイルの編集


#ftp stream tcp nowait root /usr/libexec/ftpd ftpd -ll
	↓
ftp stream tcp nowait root /usr/libexec/ftpd ftpd -ll


ユーザの追加

新規グループの作成


# groupadd -g <gid> <GroupName>
例)groupadd -g 320 Rosencreutzer
#cat /etc/group

ユーザの作成


# useradd -G wheel -g <GroupName> -m -d <HomeDir> -u <uid> <UserName>
例)useradd -G wheel -g group01 -m -d /home/user01 -u 200 user01
#cat /etc/passwd

「-G wheel」は、rootユーザへの切り替え権限を持たせる。

これを行わなければ、「su」コマンドが機能しない。


vipwでユーザとグループを作成する。

vipw で /etc/passwd を編集します。

  1. vipw で /etc/passwd に user1の行を追加
  2. /etc/group にグループ user1を追加
  3. /etc/group で、グループ wheel に user1を追加
  4. ホームディレクトリ /home/user1を作る
  5. {chown, chgrp}user1 /home/user1
  6. 設定ファイルをホームディレクトリに作れば、OKです。

キーボードの配列の変更

コンソールのキーボードは、デフォルトでは英語配列になっています。


106キーボード用に日本語配列に設定します。

まず、/etc/rc.conf に「wscons=YES」という行があるのを確認します。

そして、/etc/wscons.conf に


encoding jp

という行を付け加えて、リブートします。


時間合わせ

NTPをクロンでよびだします。


# crontab -e
37 * * * * /usr/sbin/ntpdate "ntp サーバ" > /dev/null 2>&1

NFS クライアント

※NFSサーバのほうでも、必要な操作を行う必要があります。つまり、/etc/exports の編集とNFSサーバデーモンのリスタートです。


まずは、/etc/rc.conf に以下の行があることを確認します。

存在しなかれば記述してください。必要ならばリブートします。


inetd=YES
nfs_client=YES

その後、/etc/fstab を編集します。


nfs_server:/export/nfs_dir /mnt/nfs nfs rw

/mnt/nfsにNFSマウントします。


# cd /mnt
# mkdir nfs
# mount /mnt/nfs 

locate

NetBSD にも locate コマンドがあります。(gnu の locate コマンドと少し違うらしい)。

データベースファイルは、/var/db/locate.database です。このデータベースファイルをアップデートするには、 /usr/libexec/locate.updatedb というスクリプトを実行します。

最初から、自動的に1週間に一回(デフォルトでは土曜日の朝)アップデートするような設定になっているようです。詳しくは、weekly.conf(5), /etc/weekly.conf, /etc/defaulty/weekly.conf などを見てください。


ビープ音

シェル設定ファイル「.inputrc」にシェル上のBeep機能オフを記述します。


$ cat .inputrc
set bell-style visible

bell-style:ビープ音を鳴らすときはaudibleに。

noneとするとビープ音は鳴らない。

visibleとすると、ビープ音を鳴らす代わりに画面を点滅させる。