Excel-名前の管理を削除する
Excelの「名前」(定義済みの名前)の削除について
Excelでシートコピーをする際に以下のメッセージが表示されて、何度も「はい」をクリックしなければならない場合があります。
移動またはコピーしようとしている数式またはシートには、移動またはコピー先の
ワークシートに既にある名前'XXX'が含まれています。
この名前を使用しますか?
これは、不要な「名前の定義」が残っているために発生します。
Excelにおける「名前」とは
Excelでは、セル、セル範囲、数式、定数などに名前を定義することができます。
定義された名前は、数式などに使用することが可能です。
例えば、税率という名前で定数を定義しておき、「=INT(D3*税率) 」というように意味が分かりやすい数式を組み立てることが可能です。
名前の定義を削除する。
Excel2010では、メニューバーの「数式」から「名前の管理」をクリックすることで、名前の管理ダイアログが表示されます。
ダイアログから不要な「名前の管理」を削除します。
なお、Excel2003ではメニューバーの「挿入」-「名前」-「定義」から「名前の定義」ダイアログを開きます。
非表示になっている名前の定義を表示する。
古いExcelファイルを流用し続けていると、名前の管理ダイアログで表示されないにもかからわず、内部的に「名前の定義」が存在している場合があります。
表示するためには以下のVBA操作を行います。
1. VBEditorを起動する。
Excelで「Alt + F11」キーを押下します。
これにより「VBE」の画面が表示されます。
2. モジュールを作成する。
「Alt + I」を押下してから「Alt + M」を押下することで「標準モジュール」を挿入します。
標準モジュールに下記スクリプトを記述します。
Sub 名前の表示()
Dim name As Object
For Each name In Names
If name.Visible = False Then
name.Visible = True
End If
Next
End Sub
3. モジュールを実行する。
「Alt + F11」キーでExcelに戻り
「Alt + F8」から「名前の表示」を選択して「実行」します。
以上の操作で非表示になっていた「名前の定義」が表示されます。