Windowsライセンス認証について
Windowsライセンス認証とは
ライセンス認証(アクティベーション)とは
Windows XP以降のOSはライセンス認証を受けないと、猶予期間(30日間)を超えて利用できないようになっています。
猶予期間を過ぎると、認証手続き以外の操作が出来なくなります。
ライセンス認証/確認方法
GUIから行う場合、[スタート] ボタンから[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[システム ツール] 、[Windows のライセンス認証] をクリックすることでライセンス認証ダイアログを開きます。
コマンドラインから行う場合には、「slmgr」というVBSファイルを実行することで、ライセンス認証をすることができます。
また、コマンドプロンプトから「slui.exe」を実行すると、GUIの「Windows ライセンス認証」を起動させ、ライセンスの状態を確認することができます。
Windowsライセンス認証の方式について
KMS(Key Management Service)
KMSとは、社内にKMSホスト(認証サーバー)を構築し、ボリュームライセンスメディアでインストールされたクライアントは、KMSホストへ接続してアクティベートする仕組みです。
KMSホストのみがInternet経由でMSのアクティベーションセンターと通信を1度だけすることになります。
管理者は、KMSホストにKMSキーを入力し、ボリュームライセンスメディアでOSをインストールしておけば、システムが自動的に認証を行います。
ただし、クライアントは180日に一度、KMSホストと通信してライセンス更新する必要があります。
KMSへの接続を定期的にできない環境では、利用継続ができない問題があります。
MAK(Multiple Activation Key)
MAKとは、ひとつのMAKキーで複数台のアクティベーションを行う仕組みです。
1台1台個別にキーを入力し、Internet経由あるいは電話で認証させます。
一度アクティベーションを行えば、無期限に利用することが可能です
ライセンス認証関連コマンド
ライセンス認証コマンド
ライセンス認証を行うには下記コマンドを実行します。
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -ato
認証を確認する。
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -dlv
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -dli
認証をクリアする。
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -rearm
キーを設定する。
KMSライセンスキーを入力すると、OSは自動的にプロダクトキーからKMSであることを判断します。
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs /ipk <key>
MAKライセンスキーを入力すると、OSは自動的にプロダクトキーからMAKであることを判断します。
> cscript %windir%\system32\slmgr.vbs /ipk <key>
プロキシ設定
ライセンス認証サーバへ接続する際にプロキシサーバを経由する環境の場合、ローカルマシンにプロキシ設定をする必要があります。
プロキシ設定を行うには下記コマンドを実行します。
> netsh winhttp set proxy %IPADDR%:%PORT%
プロキシを確認するには下記コマンドを実行します。
> netsh winhttp show proxy
プロキシ設定を解除するには下記コマンドを実行します。
> netsh winhttp reset proxy
なお、Windows 製品のライセンス認証では次のポートが使用されます。
80 - HTTP
443 - HTTPS
ルーティング設定を行うには、以下のコマンドを用います。
> route add %IPADDR% mask %SUBNET% %GATEWAY%
> route delete %IPADDR%