C_Sharp-ファイル作成と実行
C#ファイルの作成
C#のファイル名と拡張子について
C#言語で用いられるファイル拡張子は「.cs」です。
ファイル名は任意に決定することができます。
(Javaのようにファイル名とクラス名を一致させる必要はありません。)
C#のHelloWorldプログラム
C#言語でのHelloWorldプログラムは以下の通りです。
C/C++言語のように小文字で「main()」と記述するとコンパイルエラーとなります。
class Hello
{
static void Main()
{
// 文字列を出力する
System.Console.WriteLine("Hello World!");
}
}
メソッド(関数)について
C#では、全てのメソッド(関数)はクラスに属する必要があります。クラス外にメソッドを定義することができません。
また、プログラムのエントリポイント(実行開始点)はclass内の静的なMainメソッド「static <type> Main()」です。
Mainメソッドが複数存在した場合には、コンパイルエラーが発生します。(/mainオプションを利用することで回避できます。)
コメントについて
ソースコード中に記述するコメントの表記はC++と同様です。
// 一行コメント
/*
複数行コメント
*/
Windows環境におけるC#の開発と実行
VisualStudioを利用したC#開発環境の構築
Windowsにおける開発環境としては、統合開発環境である「VisualStudio」を利用することが推奨されます。
VisualStudioをインストールすることで、C#プログラム開発における基本的な機能が全て利用できます。
「Microsoft Visual Studio Express」または「Visual C# 20XX Express」が無償で利用できます。
VisualStudioを利用しないC#開発環境の構築
統合開発環境を利用することなく、エディタとコンパイラだけで開発したい場合には、「.NET Framework」のみをインストールします。
「.NET Framework」にはC#向けコンパイラ(開発者向けの SDK ではなく、アプリケーション機能に必要なランタイムのみでも)が付属しています。
コマンドプロンプトでコンパイルを行う場合、環境変数PATHにコンパイラへのパスを追加する必要があります。
> set PATH=%PATH%;C:¥Windows¥Microsoft.NET¥Framework¥<SDKのバージョン>
「.NET Framework」単体でコンパイルを実行するには「csc」コマンドを用います。
> csc helloworld.cs
C#アプリケーションの実行
C#アプリケーションを実行するには、生成されたexeファイルを実行します。
> helloworld.exe
Mac(OS X)やLinux環境におけるC#の開発と実行
C#開発環境
MacやLinuxでC#言語の開発を行う場合、「Mono」を利用します。
Monoは.NET Framework互換の環境を実現するためのオープンソースのソフトウェアです。
コンパイラなどが同封されていますので、コマンドラインで開発する場合にはMono単体のみをインストールすれば開発環境が構築できます。
Monoを用いたコンパイル手順
Monoを用いてコンパイルするには「mcs」コマンドを実行します。
mcs helloworld.cs
実行するには以下のコマンドを実行します。
mono ./helloworld.exe
生成するバイナリファイルの名前を指定するには「-out:ファイル名」とします。
mcs -out:TestHelloWorld.exe helloworld.cs
統合開発環境(IDE)を利用する
統合開発環境(IDE)を利用したC#言語の開発ツールとしては、以下が有名です。
- Xamarin
- Eclipse + Improve C# Plugin for Eclipse