Python_インストール
Pythonの開発環境を準備する
Pythonの開発環境を準備するには、3つの方法があります。
- 公式からPython単体をインストールする。
- Anacondaをインストールする
- バージョン管理ツールを導入してから、ツール上でPythonをインストールする。
手っ取り早くPythonで開発した場合にはAnacondaを利用すると楽です。
ただし、Anacondaはファイル容量が大きく、使わないライブラリやツールが無駄にインストールされてしまいます。
軽量環境で実行したい場合には、Python単体と都度必要なライブラリを導入していくことができます。
なお、Pythonはバージョン間で言語的な仕様差異があります。様々な環境でPythonを動作させたい場合にはバージョン管ツールを導入すると、効率的に開発を進めることができます。
Anacondaとは
Anacondaとは、conda というパッケージマネージャーを含む Python ディストリビューションです。
科学技術、数学、データ分析などをはじめ、よく利用される Python パッケージを一括でインストール可能にした構成となっています。
つまり、AnacondaをインストールすればPythonや関連ツールが一式用意できる状態となります。
インストールするには
python.jpのAnacondaインストールページ がとても参考になります。記載の手順に従ってインストールを進めていけば開発環境が簡単に用意できます。
Miniconda とは
Minicondaとは、Python と conda のみを最小構成でインストールするディストリビューションです。
利用しないパッケージはインストールしない開発を行うためにMinicondaを利用できます。
Pythonのバージョン管理ツール
pyenvの利用
pyenvのインストール
pyenvを利用することで複数バージョンのPythonを使い分けることができます。
# apt-get install git gcc make openssl libssl-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev
# cd /usr/local/
# git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git ./pyenv
# mkdir -p ./pyenv/versions ./pyenv/shims
/etc/profile.d/pyenv.shを作成して、PATH設定を行います。
# echo 'export PYENV_ROOT="/usr/local/pyenv"' | sudo tee -a /etc/profile.d/pyenv.sh
# echo 'export PATH="${PYENV_ROOT}/shims:${PYENV_ROOT}/bin:${PATH}"' | sudo tee -a /etc/profile.d/pyenv.sh
# source /etc/profile.d/pyenv.sh # 設定反映
# pyenv --version
pythonのインストール
インストール可能なPythonの一覧を表示します。
# pyenv install --list
Python 3.5.4 をインストールします。
# pyenv install -v 3.5.4
現在利用中のPythonバージョンを確認します。
# pyenv versions
* system (set by /usr/local/pyenv/version)
3.5.4
Python 3.5.4 を利用するように設定します。
# pyenv global 3.5.4
# pyenv versions
system
* 3.5.4 (set by /usr/local/pyenv/version)
pipとは
Pythonのパッケージ管理システムでRubyでいうGemのようなものです。
pipはパッケージの依存関係を管理してくれます。
利用前にはpip自身をアップデートします。
$ pip install -U pip
インストールされているパッケージを表示するには下記コマンドを実行します。
$ pip freeze
$ pip list -o # 廃止された?
パッケージの検索は下記コマンドを実行します。
$ pip search <SearchWord>
パッケージのインストール・アンインストールは下記コマンドを実行します。
$ pip install パッケージ名
$ pip uninstall パッケージ名
パッケージの一括インストール
出力したパッケージリストをテキストファイルで保存しておくと、それを利用してパッケージを一括インストールできます。
$ pip freeze > packages.txt
$ pip install -r packages.txt
virtualenv
virtualenvはPythonの仮想的な環境を作ることができるパッケージです。
プロジェクトごとにPythonのバージョンを変えたり、必要なパッケージを分けてインストールして動かす事ができるようになります。
pyenv-virtualenv
pyenvのプラグインとしてvirtualenvをインストールする場合、gitより取得します。
# cd /usr/local/pyenv/plugins/
# git clone git://github.com/yyuu/pyenv-virtualenv.git
/etc/profile.d/pyenv.shに下記を追記します。
eval "$(pyenv init -)"
eval "$(pyenv virtualenv-init -)"
使い方は下記の通りです。
# pythonのインストール
$ pyenv install 3.5.4
# 環境構築
$ pyenv virtualenv 3.5.4 NAME
# 環境選択
$ pyenv local NAME
(NAME)$ pyenv versions
system
3.5.4
* NAME (set by /Users/XXXX/work/pyenv_test/.python-version)
# パッケージのインストール
(NAME)$ pip install -r mypckg.list
# 構築した環境を削除する場合
(NAME)$ pyenv uninstall NAME