RubyVersionManager
Ruby Version Manager
RVMとは
RVM(Ruby Version Manager)とは、複数のRuby(種類、バージョンなど)を別々のパスにインストールして管理し、切り替えて使う仕組みです。
MRI(Matz’s Ruby Implementation), JRuby, Rubinius, REE(Ruby Enterprise Edition), MacRubyなどに対応しています。
RVMインストール
事前にインストール済みRubyを削除しておくと、設定トラブルが起こりにくくなります。
もちろん必ずしもデフォルトインストールを削除する必要はありません。
RVMをgitからインストールする方法。
RVM関連ファイルは「~/.rvm」にコピーされ、rvmコマンドが使えるようになります。
シェル設定ファイル(~/.bashrc・~/.bash_profileなど)にパス情報が自動で追記されます。
$ git clone git://github.com/wayneeseguin/rvm.git
$ cd rvm
$ ./install
RVMをgemからインストールする方法。
rubygemでインストールすることも可能です。
$ sudo gem install rvm
ライブラリーのインストール
必要に応じてライブラリーをインストールします。
$ rvm pkg install readline
$ rvm pkg install iconv
$ rvm pkg install zlib
$ rvm pkg install openssl
RVM操作
インストールできるRubyを表示する。
指定できるRubyの種類は"rvm list known"コマンドを実行することで確認できます。
$ rvm list known
# MRI Rubies
[ruby-]1.8.6[-p420]
[ruby-]1.8.7[-p370]
[ruby-]1.9.1[-p431]
...
Rubyのインストール
「~/.rvm」配下にインストールしたRubyの関連ファイル一式が格納されます。
$ rvm install 1.8.7
既にRubyがインストールされている場合はバージョンを指定してそのRubyを前もって削除しておきます。
$ rvm remove 1.9.2
$ rvm install 1.9.2
Rubyの切り替え
複数のRuby環境をインストールしている場合、rvm listでインストールされているバージョンを表示できます。
$ rvm list
複数インストールされている場合はrvm use [バージョン番号]で切り替えられます。また、デフォルト環境とする場合は-defaultオプションを付けることでそのバージョンがデフォルトとなります。
$ rvm use 1.9.2
デフォルトの使用バージョンを設定する場合は、以下の通りです。
$ rvm use 1.9.2 -default
RVMを使わないようにする。
rvmで管理していない状態に戻すには、下記コマンドを実行します。
$ rvm system
rvm管理を完全に元に戻す(システム標準のRubyを使用する)には、下記コマンドを実行します。
$ rvm reset
RVM主要コマンド
$ rvm info - 現在の実行環境を表示
$ rvm list - 管理しているrubyの一覧を表示
$ rvm install 名前 - 指定されたrubyをインストール
$ rvm use 名前 - 現在のシェルで使用するrubyを切り替える
$ rvm ruby ... - rubyを一括実行
$ rvm gem ... - gemを一括実行
$ rvm rake ... - rakeを一括実行
$ rvm tests ... - rake testを一括実行
$ rvm specs ... - rake specを一括実行