直交表(Orthogonal Array)について
直交表とは
直交表とは
直交表とは、どのn因子を選んだとしても、同数の組み合わせパターンが含まれる配列表のことです。
つまり、どの列を選択しても、その水準のすべての組み合わせが同数回現れるということです。
より簡単に言えば、直交表とはパラメーターの効率的な組み合わせが書かれた表のことです。
直交表を作成するツールを用いると便利です。
また、Web上には、因子と水準の数を変えたいくつもの直交表が用意されているので、それを利用する方法もあります。
![](/_nuxt/img/Testing_OrthogonalArray_2_3.4ff5c35.jpg)
![](/_nuxt/img/Testing_OrthogonalArray_2_7.03543e1.jpg)
直交表テストとは
直交表テストとは、直交表を用いて膨大な組み合わせパターンから必要なテストケースを選定するテスト技法です。
直交表にテスト条件をセットすることで、因子間の組合せを効率的にテストすることができます。
直交表によるテストの実施
1.直交表を用いる
2水準3因子用に「L4直交表」という表があります。
L4直交表は、もっとも規模の小さい直交表で、2水準の要因が3つあるときの実験に適用されます。
ここでは、例としてWebアプリの組み合わせテストを検討してみます。
以下のようなマトリックスを挙げてみます。
# | 因子1=プラットフォーム | 因子2=ブラウザ | 因子3=ライセンス |
水準1 | Windows | Chrome | Pro版ライセンス |
水準2 | Linux | Firefox | Lite版ライセンス |
2.因子と水準を割り当てる
直交表に変数と値を割り当てます。
# | プラットフォーム | ブラウザ | ライセンス |
テスト番号1 | Windows | Chrome | Pro版ライセンス |
テスト番号2 | Windows | Firefox | Lite版ライセンス |
テスト番号3 | Linux | Chrome | Lite版ライセンス |
テスト番号4 | Linux | Firefox | Pro版ライセンス |
3.テストする
上記の直交表の4行をテストすると、組み合わせテストを実施したことになります。