直交表(Orthogonal Array)について

直交表とは

直交表とは

直交表とは、どのn因子を選んだとしても、同数の組み合わせパターンが含まれる配列表のことです。
つまり、どの列を選択しても、その水準のすべての組み合わせが同数回現れるということです。
より簡単に言えば、直交表とはパラメーターの効率的な組み合わせが書かれた表のことです。

直交表を作成するツールを用いると便利です。
また、Web上には、因子と水準の数を変えたいくつもの直交表が用意されているので、それを利用する方法もあります。




直交表テストとは

直交表テストとは、直交表を用いて膨大な組み合わせパターンから必要なテストケースを選定するテスト技法です。
直交表にテスト条件をセットすることで、因子間の組合せを効率的にテストすることができます。


直交表によるテストの実施

1.直交表を用いる

2水準3因子用に「L4直交表」という表があります。
L4直交表は、もっとも規模の小さい直交表で、2水準の要因が3つあるときの実験に適用されます。

ここでは、例としてWebアプリの組み合わせテストを検討してみます。
以下のようなマトリックスを挙げてみます。

# 因子1=プラットフォーム 因子2=ブラウザ 因子3=ライセンス
水準1 Windows Chrome Pro版ライセンス
水準2 Linux Firefox Lite版ライセンス

2.因子と水準を割り当てる

直交表に変数と値を割り当てます。

# プラットフォーム ブラウザ ライセンス
テスト番号1 Windows Chrome Pro版ライセンス
テスト番号2 Windows Firefox Lite版ライセンス
テスト番号3 Linux Chrome Lite版ライセンス
テスト番号4 Linux Firefox Pro版ライセンス

3.テストする

上記の直交表の4行をテストすると、組み合わせテストを実施したことになります。


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