直交表(Orthogonal Array)について

直交表(ちょっこうひょう)とは

直交表(Orthogonal Array)とは

直交表とは、どのn因子を選んだとしても、同数の組み合わせパターンが含まれる配列表のことです。
これは、表中のどの列を選択しても、その水準のすべての組み合わせが同数回現れるということを意味します。
つまり、直交表とは、パラメーターの効率的な組み合わせが書かれた表のことです。


直交表テストとは

直交表テストとは、直交表を用いて膨大な組み合わせパターンから必要なテストケースを選定するテスト技法です。
直交表にテスト条件をセットすることで、テストケースを削減して、組合せテストを効率的に実施することができます。

例えば、2水準3因子のテストでは、「L4直交表」を用います。
これにより、組み合わせテストケースの数を8個から4個に削減することができます。
他にも、2水準7因子のテストでは、「L8直交表」を用います。
L8直交表では、組み合わせテストケースの数を128個から8個に削減することができます。


直交表を作成するには

直交表を作成するには、専用ツールを用いると効率的です。
例えば、Web上には、因子と水準の数を変えたいくつもの直交表が用意されているので、それを利用する方法もあります。




直交表によるテストの実施手順

1.直交表を用いる

2水準3因子用に「L4直交表」という表があります。
L4直交表は、もっとも規模の小さい直交表で、2水準の要因が3つあるときの実験に適用されます。

ここでは、例としてWebアプリの組み合わせテストを検討してみます。
以下のようなマトリックスを挙げてみます。

# 因子1=プラットフォーム 因子2=ブラウザ 因子3=ライセンス
水準1 Windows Chrome Pro版ライセンス
水準2 Linux Firefox Lite版ライセンス

2.因子と水準を割り当てる

直交表に変数と値を割り当てます。

# プラットフォーム ブラウザ ライセンス
テスト番号1 Windows Chrome Pro版ライセンス
テスト番号2 Windows Firefox Lite版ライセンス
テスト番号3 Linux Chrome Lite版ライセンス
テスト番号4 Linux Firefox Pro版ライセンス

3.テストする

上記の直交表の4行をテストすると、組み合わせテストを実施したことになります。


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