Windowsバッチファイル演算子
四則演算
Windowsバッチファイルにおける四則演算は以下の通りです。
SET /A num=1+1
SET /A num=1-1
SET /A num=1*2
SET /A num=1/2
- 数値扱いの注意点
- 商の演算では小数は切り捨てられます。
- 除算エラーとなります。
- 「SET /A」で数値を変数(環境変数)に格納できます。
余りの求め方
コマンドラインで実行する場合は「%」、バッチファイルで実行する場合は「%%」を指定します。
SET /A num=3%2
インクリメントとデクリメント
インクリメント(変数の値を1増やす)とデクリメント(変数の値を1減らす)は以下の通りです。
SET /A num+=1
SET /A num-=1
コマンドプロンプトの比較演算子
数値の比較
比較演算子は、以下の通りです。なお、比較演算子は、左辺を基準にして考えて使用する必要があります。
指定 | 説明 |
---|---|
A EQU B | 等しい( = ) |
A NEQ B | 等しくない( NOT = ) |
A LSS B | ~より小さい( < ) |
A LEQ B | ~以下( <= ) |
A GTR B | ~より大きい( > ) |
A GEQ B | ~以上( >= ) |
文字列の比較
IF文と「==」を用います。
IF [NOT] [/i] 文字列1 == 文字列2 (真の場合に実行するコマンド)
ELSE 偽の場合に実行するコマンド
- NOT
- 比較条件の結果の逆を取ります。比較条件が"等しい"場合、"等しくない"を結果として取得します。
- /iオプション
- 文字列の比較で英文字の大文字と小文字を区別しない。
コマンドプロンプトのファイル存在確認
ファイルが存在するか確認することができます。
IF [NOT] EXIST ファイル名 (真の場合に実行するコマンド)
ELSE 偽の場合に実行するコマンド
ビット演算子
A & B - ビット演算子 AND
A ^ B - ビット演算子排他的 OR
A | B - ビット演算子 OR
シフト演算子
論理シフトは以下の通りです。
set /a "2<<10"
set /a "1024>>4"
論理演算子
該当する演算子はありません。
関連ページ
- Windowsバッチファイル - 作成と実行
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- Windowsバッチファイル - 特殊な文法
- Windowsバッチファイル - 変数
- Windowsバッチファイル - 演算子
- Windowsバッチファイル - 制御構文
- Windowsバッチファイル - 外部ファイルの読み書き
- Windowsバッチファイル - 実行結果の取得