Windowsファイル関連操作コマンド

ファイルの作成と削除

ファイル作成

Windowsで新規ファイルを作成するコマンドはありません。

Windowsで新規にファイルを作成するには、nul(ヌルデバイス)をリダイレクトすることで実現することができます。


> type nul > test.txt

echoコマンドで「-n」オプションを指定して、改行無し指定の空エコーをダイレクトする方法もよく使われます。

しかし、機種によっては「-n」オプションを指定できない場合があるため注意が必要です。


> echo -n > 任意のファイル名

ファイル削除

Windowsでファイルを削除するにはdelコマンドを利用します。


> del c:¥work¥memo.txt

delコマンドはワイルドカードの指定が可能です。

例えば、フォルダ配下のテキストファイルを全て削除するにはアスタリスクを使用します。


> del /f c:¥work¥*.txt

指定フォルダ内(サブフォルダも含めて)の全ファイル(フォルダを除く)を削除するには「/S」オプションを指定します。

「/q」オプションを指定すると、削除前に確認メッセージを表示しないようになります。


> del /q /s c:¥work¥

フォルダの作成と削除

フォルダの作成

フォルダを作成する場合、 mkdirまたはmdコマンドを利用します。


> mkdir c:¥work
> md c:¥work¥tmp

フォルダの削除

フォルダを削除する場合、 rmdirまたはrdコマンドを利用します。


> rd c:¥work¥tmp

指定フォルダ配下のファイルやサブフォルダ全てを削除するには「/S」オプションを指定します。

「/q」オプションを指定すると、削除前に確認メッセージを表示しないようになります。


> rmdir /q /s c:¥work

ファイル名変更(リネーム)

Windowsでファイル名を変更する場合、renameコマンドまたはrenコマンドを使用します。

ワイルドカードを指定できるので、拡張子を一括して変更する場合には以下のように実行します。


> ren *.txt *.html

ファイルを移動するmvコマンドまたはmoveコマンドを利用することも可能です。


> mv filename.txt filename.swap

ファイル/フォルダのコピー

ファイルをコピーするにはcopyコマンドを利用します。

コピー対象をワイルドカードで指定することが可能です。


> copy *.txt c:¥temp¥

ファイルをディレクトリ構造ごとコピーするにはxcopyコマンドを利用します。

フォルダのバックアップ処理


> xcopy C:¥work D:¥work_bak /e /y /m

xcopyコマンドでは、ファイル パスの長さがMAX_PATHの文字制限(通常255文字)を超えている場合に実行エラーとなります。

Windows Server 2008以降であれば、様々な機能が用意されているコピーコマンド「robocopy」を利用することができます。


> robocopy c:\src d:\dest

巨大ファイルの作成

一時的にディスク領域を枯渇させる場合には、fsutilコマンドが利用できます。

例えば、10GBの空ファイルを作成するには以下のコマンドを実行します。


> fsutil file createnew empty_file 10737418240

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