ギター_その他コード
sus4(サスフォー)
sus4とは
sus4コードは、「R、4、5」で構成されるコードです。
suspendedの略であり、3rdを4thに「吊り上げる」という意味になります。
用途
トニックへの解決を遅らせる、焦れさせる効果を生みます。
例えば、「Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰsus4→Ⅰ」のようにトニックに解決する手前でサスフォーコードを挟むことで焦れを生み出します。
代表的なコードの押さえ方
5弦ベースの場合、1弦の5度を省略するフォームが多用されます。
|-(5)-|-----|-----|-----| |--R--|-----|-----|
|-----|-----|-----|--4--| |--5--|-----|-----|
|-----|-----|--R--|-----| |-----|-----|--4--|
|-----|-----|--5--|-----| |-----|-----|--R--|
|--R--|-----|-----|-----| |-----|-----|--5--|
|-----|-----|-----|-----| |--R--|-----|-----|
5弦ベース 6弦ベース
aug(オーグメント)
augとは
augコードは、「R、3、#5」で構成されるコードです。
augumentは、増すという意味であり、5度を半音上げます。
メジャーコードの明るい響きを基調としながらも、ミステリアスな雰囲気です。
用途
augコードは、経過音的に使用されることが多いと言えます。
augコードは長3度の音を持ったメジャーコード系の響きですので、メジャーコード、メジャーセブンスやドミナントセブンスの代わりに使用できます。
歌謡曲などでは「A→Aaug→D→Dm」といった遷移があります。
代表的なコードの押さえ方
多くの場合、4弦ベースの押さえ方を使用します。
6弦ベースの押さえ方は低音すぎるのであまり使われることはないといえます。
|-----|-----|-----|-----| |-----|-----|-----| |--R--|-----|-----|
|-----|-----|-----|-----| |--R--|-----|-----| |-----|--#5-|-----|
|-----|--M3-|-----|-----| |--#5-|-----|-----| |-----|--M3-|-----|
|-----|-----|--R--|-----| |-----|--M3-|-----| |-----|-----|--R--|
|-----|-----|-----|--#5-| |-----|-----|--R--| |-----|-----|-----|
|--R--|-----|-----|-----| |-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
6弦ベース 5弦ベース 4弦ベース
augコードの押さえ方は4種類
Caug(C/E/G#)は、Eaug(E/G#/C)とG#aug(G#/C/E)同じ構成です。
C#aug(C#/F/A)は、Faug(F/A/C#)とAaug(A/C#/F)同じ構成です。
Daug(D/F#/A#)は、F#aug(F#/A#/D)とA#aug(A#/D/F#)同じ構成です。
D#aug(D#/G/B)は、Gaug(G/B/D#)とBaug(B/D#/G)同じ構成です。
例えば、Aaugならば以下の形で抑えることが一般的です。
ルートがFになりますが、Faugと同じ構成のため、このフォームを用います。
|--人-|-----|-----|
|-----|--薬-|-----|
|-----|--中-|-----|
|-----|-----|--子-|
|-----|-----|-----|
|-----|-----|-----|
1f 2f 3f
omit(オミット)
omitとは
omitとは「省略する」という意味です。
例えば、「omit3」は、トライアドの構成音である1・3・5から3を省略したものとなります。
他にも、omit rootやomit 5thというような表記も存在します。
用途
omit3はメジャーかマイナーかを決定する3度の音を持たないため、コードはメジャー系でもマイナー系でも問題なく用いることが可能です。
エレクトリック・ギターによるバッキングでよく用いられるコードです。
代表的なコードの押さえ方
いわゆるパワーコードです。
|-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
|-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
|-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
|-----|-----|-----| |-----|-----|--5--|
|-----|-----|--5--| |--R--|-----|-----|
|--R--|-----|-----| |-----|-----|-----|
add9(アド・ナインス)
add9とは
add9は、メジャー・トライアドに9thを「追加」したものです。
「m add9」であれば、マイナー・トライアド9thを追加したものとなります。
代表的なコードの押さえ方
5弦ベースの押さえ方は、3度を省略しているため「add9(omit3)」が正しい表記ですが、add9コードフォームとして一般化されています。
6弦をベースとしたコードフォームは指が届かないため、用いられることはほとんどありません。
|--5--|-----|-----| |-----|-----|--9--|
|--9--|-----|-----| |--5--|-----|-----|
|-----|-----|--R--| |-----|--3--|-----|
|-----|-----|--5--| |-----|-----|--R--|
|--R--|-----|-----| |-----|-----|-----|
|-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
5弦ベース 4弦ベース
6thコード
6thコードとは
6thコードとは、トライアドに長6度の音を加えたコードです。
なお、短6度は一般的に使われません。
表記は、□(メジャーコード)にM6を足して「□6」とします。
□m(マイナーコード)にM6を足した場合には「□m6」と表記します。
6thコードは、安定した響きであり、トニックコードとして使われることがあります。
特に、6thコードをmaj7の代わりとして用いることがしばしばあります。
メジャー6thコードの押さえ方
6弦ベースの場合、6弦ルート音を省略して1弦のルート音を用いるフォームも多用されます。
5弦ベースでは、5度の音を省くフォームが一般的です。
|-(R)-|-----|-----| |-----|-----|--M6-| |-----|-----|-----|
|-----|-----|--M6-| |-----|-----|--M3-| |--R--|-----|-----|
|-----|--M3-|-----| |-----|-----|--R--| |-----|--M6-|-----|
|-----|-----|--5--| |-----|-----|--5--| |-----|--M3-|-----|
|-----|-----|-----| |--R--|-----|-----| |-----|-----|--R--|
|--R--|-----|-----| |-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
6弦ベース 5弦ベース 5度省略
マイナー6thコードの押さえ方
マイナー6thの押さえ方は多々あり、押さえにくいフォームばかりです。
音を省略するなど、押さえやすいフォームを工夫する必要があります。
|-----|-----|-----| |-----|-----|--5--| |-----|-----|--M6-|
|-----|--5--|-----| |--R--|-----|-----| |-----|--m3-|-----|
|-----|--m3-|-----| |-----|--M6-|-----| |-----|-----|--R--|
|--M6-|-----|-----| |--m3-|-----|-----| |-----|-----|--5--|
|-----|-----|-----| |-----|-----|--R--| |-----|-----|-----|
|-----|--R--|-----| |-----|-----|-----| |-----|-----|-----|
6弦ベース 5弦ベース 3弦基準
関連ページ
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