コンポーネント図(Component diagram)
コンポーネント図について
コンポーネント図とは
コンポーネント図とは、システムの機能や部品レベルで、その関係性や全体構成を表現する図です。
コンポーネント図では、各部品の内部構造には着目せず、外部に公開している機能、外部に要求している機能だけに着目します。
コンポーネントとは
コンポーネント(Component )とは、英訳では「構成要素」や「部品」を意味します。
UML2.0 における「コンポーネント」という用語は、システムの他の部分とインターフェイスを介した接続が可能な、独立したシステムやサブシステムを示すクラスのモジュールを指します。
より簡単にいえば、コンポーネントとは単体で機能を果たすことができる部品を意味します。
コンポーネント図の構成について
コンポーネント図の構成は、基本的には合成構造図(Composite structure diagram)と同じ構成です。
コンポーネントはクラスやパッケージよりも大きい単位として扱われるので、コンポーネント図は合成構造図よりも抽象的に広い範囲のシステム構造を表現することに適しています。
コンポーネント図の表記と構造
パート
コンポーネント図におけるパートとは、基本的にはパッケージやクラス、およびオブジェクトのことを指します。
要素図形の中に「オブジェクト名:クラス名」の形式で記述します。
コンポーネント
コンポーネントは、右上にコンポーネントのマークを付けた矩形で表記します。
コンポーネントは入れ子構造にすることができ、内部にいくつかのコンポーネントを記述することもできます。
インターフェース
インターフェースは、合成構造図と同じく、「提供インタフェース」と「要求インタフェース」があります。
提供インタフェースとは、クラスやコンポーネントが外部に公開している機能を表します。
要求インタフェースとは、クラスやコンポーネントが必要とする外部機能を表します。
コンポーネント図の関係性
コネクター
コンポーネント図におけるコネクターは、コンポーネント間やコンポーネントとインターフェース間で依存関係があることを表現します。
コネクター線の上に説明を記載して、その意味を表現することもあります。
関連線
コンポーネント図における関連線は、関連・包含・依存・継承です。
関連ページ
- UML
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- 合成構造図(Composite structure diagram)
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