オブジェクト図(Object diagram)

オブジェクト図について

オブジェクト図とは

オブジェクト図とは、オブジェクトの属性やオブジェクト間の関係を表現する図です。
オブジェクト図ではシステムの静的な側面を記述し、具体的なモノ・コトの関係性を表すことができます。
そのため、オブジェクト図はクラス図を作成するための前準備として利用することがよくあります。


オブジェクトとは

オブジェクト指向における「オブジェクト」とは、現実世界に存在する「具体的なもの」を抽象化したものです。
オブジェクトは固有のデータ(属性/プロパティ)と手続き(メソッド)を持ち、外部からのメッセージを受けてメソッドを実行し、データを操作します。
オブジェクトを定義する雛形をクラス、クラスに基づいて実行(コンピュータのメモリ上に展開)されたオブジェクトのことをインスタンス(instance)といいます。


オブジェクト図の表記と構造

オブジェクト図の表記

オブジェクトは長方形で示され、内部にオブジェクト名を記入します。
クラスに所属している場合には「:」に続けてクラス名を記入します。
属性や状態を持つ場合には、長方形を上下に区切り、下側の区画に「属性名=属性値」の形式で列挙します。


オブジェクト図の関係性

オブジェクト図の関連線

オブジェクト図で用いる関連線は、関連と包含です。



関連ページ