シーケンス図(Sequence diagram)

シーケンス図について

シーケンス図とは

シーケンス図とは、オブジェクト間の相互作用を時系列に表現する図です。
オブジェクト同士がどのような順番でメッセージを送り合う関係にあるのかを表すことができます。


シーケンス図の表記と構造

ライフライン

シーケンス図におけるライフラインは、動作するオブジェクトのことです。
ライフラインが記載された時点でインスタンスが生成され、点線がある間はライフラインが存在していることを示します。
要素図形としては、矩形とその下に伸びる点線で表記します。



実行仕様

実行仕様とは、ライフライン上で処理が実行中であることを意味します。
ライフラインの線の上に白い箱で表現します。
なお、実行仕様のないライフライン(点線の区間)は、実行中ではありませんが、メモリ上にインスタンスが準備されていることを表します。



停止

停止とは、ライフラインを破棄することを意味します。
バツの図形で表記します。
停止はオブジェクトが破棄されたことを示します。



シーケンス図の関係性

同期メッセージ

同期メッセージの関連線は、先端が黒塗り三角形の実線で表記します。



非同期メッセージ

非同期メッセージの関連線は、先端が矢印の実線で表記します。



生成/破棄メッセージ

生成メッセージは実行仕様から新しいライフラインを生成します。



複合フラグメント

シーケンス図では、複雑な処理を表現するために、複合フラグメントというものが定義されています。

フラグメント 読み 意味
alt オルタナティブ 条件が満たされた区分が実行される処理
opt オプション 条件を満たした場合のみ実行される処理
loop ループ ループ(繰り返し)処理
break ブレイク 処理の中断を表現
ref 相互作用使用 別のシーケンス図を参照すること
critical クリティカル 排他制御(マルチスレッド環境での同期処理など)
consider 重要処理 必ず実行される重要な処理




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