合成構造図(Composite structure diagram)
合成構造図(コンポジット構造図)について
合成構造図とは
合成構造図とは、クラスやコンポーネントの内部構造を表現する図です。
特に、ある機能を明確にする場合において、クラス間やコンポーネント間などのやりとりを表現するのに利用されます。
合成構造図の表記と構造
パート
パートとは、基本的にはオブジェクトのことを指します。
要素図形の中に「オブジェクト名:クラス名」の形式で記述します。
構造化分類子
構造化分類子とは、複合構造図の記載を可能にするために従来の分類子を元にして構造が拡張された分類子です。
構造化分類子は、基本的にはクラスのことを指します。
※分類子とは、抽象メタクラスのことであり、共通の特徴をもつインスタンスの組合せによって定義されるものです。
分類子を形式的に表すと、タイプ(値)・テンプレート要素・再定義可能要素・名前空間を継承したものといえます。
クラス、インタフェース、例外など、型の性質を持つもの(インスタンスを持つという性質を持つもの)の総称ともいえます。
ポート
ポートとは、クラスやコンポーネントの内部と外部の境界を表す要素です。
つまり、ポートはカプセル化されているクラスやオブジェクトの機能を外部に公開する場所を指します。
ポートは、構造化分類子やパートの外枠に配置する小さい四角形で表現します。
インターフェース
合成構造図のインターフェースには、「提供インタフェース」と「要求インタフェース」があります。
提供インタフェースとは、クラスやコンポーネントが外部に公開している機能を表します。
要求インタフェースとは、クラスやコンポーネントが必要とする外部機能を表します。
合成構造図の関係性
コネクタ
コネクタは、パート、構造化分類子、インターフェースをつなぐ実線です。
コネクタによる接続は、主に依存関係などが存在して、メッセージなどを送りあう関係性がある場合に繋ぎます。
コネクタには、線の上に、関係性についての意味や説明を記述します。
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